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2011年度 インターネット十大流行語

出典:2011年度互聯網十大熱詞(互動百科、人民網輿情監測室、語文出版社、騰訊微博の共同発表)(http://www.hudong.com/z/c/reci2011/index.html)

●「HOLD住」=hold zhu=ホウルド チュー

 しっかりコントロールする、グリップする、がんばる、という意味。中国語と英語をミックスして使う香港から広まった言葉で、香港のテレビドラマの台詞によく登場する。

●ジョブズ(喬布斯=チアオブースー)

 スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs 1955・2・24-2011・10・5)。米アップル社(Apple Inc.)の共同創業者の一人。アップル社は中国語で蘋果公司=pingguo gongsi=ピンクオコンスー。

●高速鉄道(高鉄=gaotie=カオティエ)

 北京上海高速鉄道が2011年6月30日に正式開通し、国民に期待を持たせたが、7月23日、浙江省温州市で衝突脱線事故を起こし、その後、鉄道大臣が「重大な規律違反」を理由に摘発されるなど、鉄道事業に大きな疑問符が付いた。

●下水溝油(地溝油=digou you=ディーコウヨウ)

 排水溝や下水溝にたまった油を精製して作った安物の再生食用油。拝金主義と食品の安全性軽視を背景にした社会問題となっている。

●通園・通学バス(校車=xiaoche=シアオチョー)

 通園・通学バスが2011年後半、相次いで重大死傷事故を起こし、全国的な問題となった。農村地域での無計画な学校統廃合も、問題の背景の一つと指摘されている。

●郭美美(Guo Meimei=クオ メイメイ)

 湖南省の女性で、本名は郭美玲(Guo Meiling)。インターネットで、豪邸に住み、高級車に乗る贅沢な暮らしぶりをひけらかし、一気に有名になった。また、中国紅十字会(赤十字)商業総経理(社長)を自称したため、中国の赤十字組織とその慈善事業に疑惑の目が向けられた。中国紅十字会は、郭美美とは無関係だと釈明したが、管理体制が問題視された。

●これ以上は耐えられない(傷不起=shangbuqi=シャンプチー)

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で流行した言葉。「フランス語を学ぶ人、君はこれ以上耐えられない」という書き込みが最初の起爆剤になった、という。

PM2.5

 大気汚染の原因となる粒子状物質のうち、直径2.5マイクロメートル以下のもの。マイクロメートルは0.001ミリメートル。北京にある米国大使館は1時間ごとにPM2.5の観測データをツイッターで公開しているが、中国当局の評価とはまったく異なる深刻な状況が市民の知るところとなり、PM2.5はたちまち流行語となった。中国当局は従来、主にPM10(直径10マイクロメートル以下)について観測をしていた。粒子の直径が小さくなるほど、人体への影響が大きいと考えられている。

●「塩」騒動(揺塩=yaoyan=ヤオ イエン)

 2011年3月の東京電力福島第一原発事故の後、中国本土各地で、塩を買う人が店に殺到し、塩が瞬く間に店頭から消えた。塩に、放射能汚染から身を守る効果がある、というデマが広がったため。

●ウォール街を占拠せよ(占領華爾街=zhanling huaerjie=チャンリン フアアルチエ)

 2011年9月17日、米ニューヨークの金融センター、ウォール街で発生した抗議デモのスローガン。

(編集:中国総合研究センター 鈴木暁彦)