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2011年 中国十大科学技術進展ニュース(中国科学院・中国工程院主催)

出典:人民網(http://news.sciencenet.cn/sbhtmlnews/2012/1/253548.shtm

1 宇宙船と宇宙実験室がドッキング

 11月3日、中国の無人宇宙船「神舟8号」は、無人宇宙実験室「天宮1号」とのドッキングに成功した。

2 潜水調査船が水深5000メートルの潜水に成功

 7月26日、有人潜水調査船「蛟竜号」は、水深5000メートルの潜水に成功した。13機関96人の研究者が参加。数回の潜水テストで到達した水深は、それぞれ4027、5057、5188、5184、5180メートルだった。

3 スーパーハイブリッドイネ(稲)が記録更新

 中国工程院院士の袁隆平氏が指導するスーパーハイブリッドイネは、単位面積1ムー(約6.67アール)当たりの収量926.6キロを達成し、900キロの大台を突破した。

4 初の超伝導変電所が完成

 4月19日、中国初の超伝導変電所が甘粛省白銀市に完成し、送電を始めた。電圧は10.5キロボルト。電力供給の安全性と品質向上が期待されている。

5 脳神経ネットワーク形成のメカニズム発見

 復旦大学脳科学研究院の馬蘭教授の研究チームは、Gタンパク質共役型受容体キナーゼ5(GRK5)が、神経の発育と可塑性に対し、重要な役割を果たしていることを発見した。この発見は、米国の細胞生物学雑誌The Journal lf Cell Biology に掲載された。

6 世界最大のレーザー焼結型ラピッドマニュファクチャリング装置開発

 華中科技大学の史玉昇教授の研究チームは、産業用のレーザー焼結型ラピッドマニュファクチャリング装置を開発した。成形空間は世界最大。

7 肝がんの予後判断と治療の新標的を発見

 中国工程院院士で、医学免疫学国家重点実験室主任の曹雪涛氏らの発見が、米国の雑誌Cancer Cell(がん細胞)に掲載された。ヒトの正常な肝臓、病毒性肝炎の肝臓、肝硬変の肝臓、肝がんのmicroRNAの分析を通じて、microRNA-199の高低と肝がん患者の予後に密接な関係があることを発見。microRNA-199は、肝がんを促進するPAK4を抑制し、肝がんの生長を顕著に抑えられることを証明した。

8 初の高速増殖実験炉

 中国初の高速増殖実験炉が7月21日、臨界に達した。場所は北京郊外。出力2万キロワット。

9 初の深海用掘削リグ

 水深3000メートルを超える深海用掘削リグが5月23日、「海洋石油981」と命名された。南シナ海の海底油田開発にからむ重要プラントである。投資額は60億元。最大掘削深度12000メートルで、プラントの高さは137.8メートル。

10 地球深部を探査

 地球深部探査技術と実験研究プロジェクトは、118機関、1000人以上の科学者、技術者が共同して研究に当たっている。1万メートルを超える超深度掘削設備が12月20日、成都で完成した。

(編集:中国総合研究センター 鈴木暁彦)