【13-12】第32回日中学生会議本会議を開催―分かち合う多様性~心でつながる次なる"日中"へ~

2013年 9月 6日 石川 晶(中国総合研究交流センター)

 8月13日より26日の間、日中学生会議本会議が開催された。この会議は、日中双方の学生が主体的に運営する日中学生会議による年に1度の最大のイベントであり、日本と中国で交互に開催され、今 年で32回目を数えるほどの伝統がある。

日中学生会議とは

主催:

財団法人日中文化交流財団、日中学生会議実行委員会

後援:

外務省、文部科学省、中華人民共和国駐日本国大使館

協力:

日本国駐中華人民共和国大使館、在広州日本国総領事館、財団法人日中友好会館、社団法人日本中国友好協会、社団法人日中協会

設立:

1986年

目的:

共同生活やディスカッションを通じ、日中両国の学生間の相互理解を深める。

主な活動:

本会議(毎年8月開催)、講演会の開催、勉強会の開催など

 8月13日に北京と広州の学生からなる中国側代表団が来日し、同日夜、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)にて開会式(司会:日本側副委員長川北健太郎)を行った。日 本側の新原大貴実行委員長、北京組の海晨委員長、広州組の管婷婷委員長がそれぞれ開会あいさつを述べ、日中学生会議顧問の天児慧早稲田大学教授からのメッセージが読み上げられ、2週間に及ぶ本会議が幕を開けた。 

 今回の本会議の参加者は、日本側が32名、中国側は北京組が16名、広州組が16名の合計64人であった。参加者の多くは大学生であったが、少数ながら高校生の参加も見られた。

 日本側の参加者は、全国からの応募の中から厳しい審査を通過し選出された。一方、北京組は北京市内の各大学の学生により組織されたが、対外経済貿易大学が窓口となっていたこともあり、約 半数は同大学の学生であった。広州組は中山大学をはじめとした広州市内の複数の大学の学生が参加した。また重慶からも若干名が参加した。

 翌14日は日本側のエスコートにより都内を観光し、15日より18日まで6つの分科会(外交・歴史・経済・情報・社会・文化)に分かれ、それぞれ熱のこもったディスカッションを繰り広げた。分 科会では日本語、中国語、英語を駆使して日中双方の視点から議論し、両国の学生たちにとって大きな刺激となった。

 19日に本会議の一行は、東京を離れ愛知県へ移動し、トヨタ自動車の工場を見学した。製造工程がオートメーション化された最新式の工場を目にした多くの中国側の参加者からは、驚嘆の声が上がった。 

 19日の夜に場所を奈良に移し、翌20日から分科会でのディスカッションを再開し、23日に最終発表の場を設け、各分科会の結論を披露した。

 24日には京都へ観光に赴き寺院の見学などで日本の伝統に触れたが、この日の夜、北京組が、そして翌25日には広州組が帰国の途に着いた。別れの場面では、短 期間ではあったが非常に密度の濃い時間を共に過ごして親交を深めた両国の多くの参加者が涙を流すほどであった。翌26日には日本側も解散し、本会議は閉会した。

 日中関係がいまだ不安定な状況の中、両国の将来を担う学生たちが主体となって活動した今回の本会議はかけがえのない経験になったと、多くの参加者は言う。こ のような活動のひとつひとつが積み重なっていくことにより、両国の相互理解が一層深まっていくのであろう。来年度の日中学生会議の活動にも大いに期待したい。

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