【13-27】写真で見る中国国際教育展(その2)

2013年11月25日 石川晶(中国総合研究交流センターフェロー)

 11月2日より13日まで、2013中国国際教育展が北京、西安、武漢、上海そして成都でそれぞれ開催された(日程の詳細は(その1)参照)。本稿でも(その1)同様、各 国のブースの様子をフォトリポートする。

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図2-1 スペインエリアの入口(北京)

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図2-2 イタリアブースのエリア(上海)

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図2-3 オランダブースのエリア(北京)

 スペイン、イタリア、オランダのブースもフランスやドイツと同様、ブースに統一感があり、それぞれが熱心に自国への留学を勧めていた。

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図2-4 アイルランドブース(北京)

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図2-5 スイスブースのエリア(上海)

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図2-6 ロシアブースのエリア(北京)

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図2-7 教育大国スウェーデンブースのエリア(北京)

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図2-8 ドナウ大学クレムス(オーストリア)のブース

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図2-9 ウクライナ・ベラルーシのブース(北京)

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図2-10 IT先進国エストニアのブース(上海)

 全般的にみるとヨーロッパからの出展が非常に多く、上記の写真にあるように、ウクライナやベラルーシ、エストニア、またポーランドやマルタなどからも大学や政府教育部門の担当者が留学の勧誘・説 明をおこなっていた。しかし、一部には終始閑散としているブースも見られた。

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図2-11 イスラエルエリア(上海)

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図2-12 チリエリアのオープンスペース(北京)

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図2-13 インド・インドネシアブース(北京)

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図2-14 シンガポールブース(上海)

 ヨーロッパ以外の国と地域からの出展として、トルコ、インド、インドネシアそしてマレーシアなどが挙げられる。また中南米からはメキシコ、コロンビア、チリの出展があった。い ずれのブースもアメリカをはじめとする英語圏のブースほどの人気は無かったものの、中国の学生を積極的に受け入れようとする姿勢を見せており、各国の大学などの教育環境の状況を知る上では大きな手がかりとなった。< /p>

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図2-15 日本学生支援機構のブース(上海)

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図2-16 日本ブースのエリア(上海)

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図2-17 早稲田大学のブースなど(上海)

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図2-18 九州大学と京都大学のブース(北京)

 最後に日本ブースを紹介する。(その1)で紹介したとおり、日本からは日本学生支援機構の主催により「平成25(2013)年度日本留学フェア」として日本国内の大学および教育関連機関が参加した。本 展への参加大学・関連機関は下表のとおりである。

表1 日本の参加機関数(北京)
参加機関数 37機関(大学30校、専門学校・日本語教育機関4校、その他3機関)

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表2 日本の参加機関数(上海)
参加機関数 34機関(大学28校、専門学校・日本語教育機関2校、その他4機関)

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 本展における日本ブースエリアの人気は、具体的な数字は不明であるが全体の中位に位置していたと思われる。アメリカが人気ナンバーワンであり、その次の人気国グループがイギリス、ニ ュージーランドなどの英語圏、第3グループにフランス、ドイツそして日本が挙げられる。

 日本のブースの中で人気があったのは、やはり中国でも有名な大学で、特に早稲田大学、京都大学などは会期中、常に訪れる人が絶えなかった。一方、広 島大学などは精力的なアピールによってブースで説明を聞く来場者を増やしていた。

 中国において留学に関する情報は、インターネットや各種メディアでもある程度入手は可能であるが、情報の新鮮度、正確性が十分確保できているとは言いがたい。こ れに対し本展のようなイベントにおいて担当者から直接聞く情報は、上記のそれらより信頼でき、またその場でしか聞くことのできない情報も少なくない。

 学生の父母からの視点では、大事な子女を海外へ留学させることになれば、大きな不安を抱えることになる。留学する学生自身にとっても人生における重大な決定のひとつとなり、留 学によって将来を大きく左右することにもなる。そこで必要となるものは、言うまでもなく最新・正確かつ豊富な情報であり、それらは決断を下す際の大きな助けとなる。

 本展の現場で留学を真剣に検討している何組かの親子と会話したが、彼らの全員がこのイベントを通じて多くの「生の情報」を手に入れ、各 学校の担当者とのコミュニケーションを通じて留学に関する理解を深めたという。中には日本への留学を希望しているものの、原発問題、特に放射性物質の影響に関して不安を示し、日 本列島全体が危険なのではないかと心配する親子も来場していた。

 他方、大学、教育関連機関から見ると、優秀な学生を招くためのきっかけとなり、また留学を希望・検討する中国の学生とその父母にどのようなニーズがあるのかを探る絶好の機会ともなる。

 中国という国の国際社会におけるプレゼンスは日増しに高まってきているが、このような状況の中、留学受け入れ国・地域の言語・文化・社会などを良く理解する中国の人材が育てば、そ れはその国にとっても中国にとっても将来的にビジネス、文化交流などの分野で双方にプラスに作用するであろう。

 本展の出展数は、北京会場では600を超えていた(その1参照)が、日本の同様なイベントのそれは、100を超えるものが最大級1という。日中の留学を取り巻く環境の違いもあり、こ の数字がそのまま両国の留学に関する指標にはならないが、いずれにしても中国の学生が世界中から注目されている存在であることは間違いない。



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