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【14-07】北京で日中大学フェア&フォーラム開幕 青少年交流プランに関心

2014年03月16日 小岩井 忠道(中国総合研究交流センター)

 日本産学連携の現状を紹介し、日本の大学の魅力をアピールする日中大学フェア&フォーラムin China 2014が3月15日、北京の全国農業展覧館で幕を開けた。

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 フェアに出展した日本の大学は、岩手大学から宮崎大学まで全国41の国公私立大学。会場にそれぞれブースを設け、大学から派遣された研究者や産学連携担当者が訪れる中国の企業家や学生たちに研究開発や産学連携の成果を紹介し、質問に答えていた。

 名古屋大学のブース前では、済南大学国際協力交流課長の孫岩梅さんが、国際協力に力を入れている大学の現状を説明し、済南大学の学生を名古屋大学が受け入れてくれるよう要請する姿が見られた。孫さんが名古屋大学に留学生を受け入れるために利用して欲しいと頼んだのは、日本政府が新年度からスタートさせる日本・アジア青少年交流事業「さくらサイエンスプラン」。愛媛大学のブースで入場者の質問、相談に応えていた陳捷・同大学国際連携推進機構国際教育支援センター長・大学院法文研究科教授も「天津市の二 つの大学の教授らから『さくらサイエンスプラン』を利用して留学生を受け入れてほしいと相談を受けた。」と語っていた。

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 日中大学フェア&フォーラムが中国で開かれるのは昨年3月に続き2回目。中国から送り出す留学生と海外から中国に留学する学生たちの支援業務を一手に引き受けている中国教育部留学服務中心が主催する「中国国際教育巡回展」と同じ会場での開催となっている。前々から中国からの留学生呼び込みに熱心な米国、オーストラリア、ドイツ、フランスなどの大学も多数、同じ会場にブースを構え、大学の魅力をアピールしていた。

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 前日の14日夜には、海外からの出展者を招いた中国教育部留学服務中心による歓迎レセプションが市内のホテルで開かれた。席上、日中大学フェア&フォーラムの主催者である科学技術振興機構に対し、孫建明・教育部留学服務中心主任から感謝の言葉が述べられ、同機構中国総合研究交流センターの倉澤治雄副センター長に孫主任から「2013年留学服務中心最優秀海外協力機関賞状」が手渡された。

 日中大学フェア&フォーラムin China2014は15、16日のフェアに続き、19日はフォーラム・交流会、さらに22、23日は、会場を上海の上海東亜展覧館に移し、フェアが行われる。