【16-06】中国の高被引用論文数世界4位 トムソン・ロイター公表

2016年 4月27日 中国総合研究交流センター編集部

 国際情報サービス企業「トムソン・ロイター」が27日明らかにしたデータによると、引用される数がトップ1%に入る高被引用論文数で中国は世界4位になった。1位は米国、2位は英国、3位はドイツ。8 位にオーストラリアが入っているのが目を引く。日本はさらに下の10位となっている。

 今回のランキングの基となったのは、「Essential Science Indicators」と呼ばれるトムソン・ロイターのデータベース。2 005年から昨年までの11年間に発表された学術論文を22の研究分野に分けて、被引用数などの引用動向データを提供している。国別ランキングは、このデータベースを用い被引用数がトップ1%に 入る論文を数多く発表している国を順位付けしている。

 中国と日本でどうしてこのような差ができたのか。トムソン・ロイターが明らかにした分野別の両国の順位からうかがってみる。分野別で高被引用論文数が多い順に並べた国別ランキングでみると、日 本は6位以上に入っているのが「免疫学」、「材料科学」、「化学」(それぞれ5位)、「物理学」(6位)の4分野だけ。ところが中国は、「農学」「化学」「コンピューター科学」「工学」「材料科学」「数学」が 2位、「物理学」3位、「地球科学」「学際(Multidisciplinary)」4位、「生物学・生化学」「薬理学・毒物学」「植物・動物学」6位と、研究分野の数もほとんどの順位も日本をはるかにしのぐ。 

 トップ1%に入る高被引用論文数の国別順位が低位、つまり弱い研究分野と見なされるのは、日本の場合「精神医学・心理学」22位、「環境・生態学」「社会科学、一般科学(general)」「経済・経 営学」各21位、「農学」17位、「コンピューター科学」16位、「数学」15位、といったところだ。中国はどうか。15位以下は、「精神医学・心理学」、「宇宙科学」18位、「臨床医学」「免疫学」1 5位の4分野だけ。結局、日本が中国より順位が上なのは、「臨床医学」「免疫学」「分子生物学・遺伝学」「神経科学・行動科学」「宇宙科学」と22の研究分野中、5部分野のみとなっている。

高被引用論文(トップ1%)数 国別ランキング
1.米国
2.英国
3.ドイツ
4.中国
5.フランス
6.カナダ
7.イタリア
8.オーストラリア
9.オランダ
10.日本
(出典:トムソン・ロイター)

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