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【07-007】自分で考え実行する省エネ・環境保護行動~2007年全国科学技術普及デーで2500項目以上の活動を展開~

2007年10月20日

 「中華人民共和国科学技術普及法」が2002年6月29日に正式に公布・施行された後、「科学技術普及法」を徹底させるため、中国科学技術協会は 2003年より毎年6月29日に全国的範囲で全国科学技術普及デー活動を手配・展開することを決定し、また、2005年からは毎年9月の第3土曜日に変更 された。2006年2月、国務院は「国民の科学的資質行動計画要綱」を公布・実施し、全国科学技術普及デー活動は「要綱」の活動テーマを軸に進められるこ とになった。現在、全国科学技術普及デー活動は「科学技術普及法」と「国民の科学的資質行動計画要綱」を徹底させるための重大な活動となっている。中国共 産党中央書記処の指導者は毎年、北京市民と共に全国科学技術普及デー北京主会場の活動に参加している。

今年の全国科学技術普及デー活動では「エネルギー資源を節約し、生態環境を保護し、安全で健康な生活を目指す」というテーマを巡り、全国各地の科学技術 協会、学会及び企業・事業体が2,500余項目の科学技術普及活動を手配・展開した。これらの活動は全国31の省(自治区・直轄市)に及び、形式は多様 で、内容もバラエティーに富んでいた。

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 全国科学技術普及デー北京主会場は北京排水集団高碑店汚水処理場に設けられ、主会場の活動テーマは「省エネ・排出量削減は自分から始めよう」であった。 9月15日午前、曽慶紅、王兆国、劉淇、劉雲山、周永康、賀国強、王剛、徐才厚、何勇、韓啓徳、陳至立等の中央指導者が高碑店汚水処理場に駆け付け、首都 各界大衆と共に全国科学技術普及デーの活動に参加した。中央の指導者は相次いで各活動エリアを訪れ、真剣に観察し、活動に参加した大衆と言葉を交わし、あ れこれと質問し、さらに興味深げに手を触れ、子供たちと一緒に試験を行い、科学技術普及デー活動に高い評価を与えた。

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 曽慶紅氏は「省エネ・排出量削減は中央がわが国の経済・社会の発展という大局に立ち、人民大衆の根本的利益に着目して行った重大な決定であり、科学的発展 観を全面的に貫き、経済・社会の良好で速やかな発展を促すための基本的要求である。一層効果的な措置を講じ、省エネ・排出量削減活動の進展を速め、顕著な 成果を上げるようにしなければならない」と指摘した。曽氏は又、「科学的発展観を徹底させ、多様な形式の科学技術普及活動を幅広く展開し、社会全体の資源 節約意識と環境保護意識を高め、省エネ・排出量削減の知識を大いに普及させ、省エネ・排出量削減の国民的行動で新たな成果を上げなければならない」と強調 した。

 より多くの人々を活動に参加させ、一層大きな効果を上げ、わが国の省エネ・排出量削減と気候変動対応の措置を社会大衆に 幅広く宣伝し、省エネ・排出量削減の国民的行動を盛り上げるため、2007年の全国科学技術普及デー北京主会場の活動は一週間継続して行われ、9月18~ 23日の間は一般大衆に開放されることになる。

活動期間中は社会階層別に「コミュニティ大衆」、「指導幹部」、「部隊将兵」、「駐中国外交使節」、「メディア記者」、「大学・高専学生」等の幾つかの専門会場が設けられる。

情報によれば、北京市と中央直属機関の幹部400人余り、解放軍部隊将兵300人余り、15カ国・地域の駐中国外交使節及び国際組織の在中国機関職員20 人余り、中央と北京市のジャーナリスト約300人、首都の地域住民及び大学・高専学生と小中高校生3,000人余りがそれぞれ各専門会場の科学技術普及 デー活動に参加したという。 

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 全国科学技術普及デー主会場の活動は「省エネ・排出量削減の国民的行動」、「省エネ・排出量削減の科学技術サポート」、「省エネ・排出量削減は自分から始 めよう」の3大活動エリアに分かれ、30余項目の科学技術普及活動が手配された。また、高碑店汚水処理場内の北京排水科学技術普及展覧館、汚水処理資源化 生態園等の科学技術普及施設と汚水処理プロセスを十分に利用し、公衆が活動への参加を通じて省エネ・排出量削減の関連知識と技術を理解できるようにした。

 「省エネ・排出量削減の国民的行動」活動エリアは写真、図表、模型を通じ、全国の省エネ・排出量削減活動で得られた段階的成果を生き生きと示し、中国の資 源、エネルギーと環境保護が直面する厳しい情勢をイメージ豊かに表現している。「省エネ・排出量削減の科学技術サポート」活動エリアは実物、展示パネルと インタラクティブ活動を通じ、第11次5カ年計画期(2006~10年)の重点省エネ工事の進展状況、省エネ・排出量削減適合技術の原理と普及・応用情況 をはっきりと示し、また、人々の生活において利用可能な各種の省エネ装置、省エネ技術及び省エネの秘訣を示している。「省エネ・排出量削減は自分から始め よう」活動エリアは生き生きとした形式を通じ、多くの省エネ・環境保護知識と適合技術を紹介している。家庭の省エネ競争、頭を働かせ、手を触れることによ る体験、青少年の身近な節水運動等は、人々が節約意識を高め、電気、水、紙を大切に使い、資源節約型の環境に優しい社会を築くことに努力するよう励ますも のである。

 省エネ・排出量削減は党と政府の責任であるだけでなく、社会全体の共同責任でもある。社会の大衆は科学技術普及デー活動への参加を通じ、省エネ・排出量削 減の緊迫性を認識し、科学技術に依拠して省エネ・排出量削減目標を実現させることを理解するだろう。国民の省エネ・排出量削減への参画意識を高めることに より、省エネ・排出量削減を各人の自覚的行為とし、自分から始め、全員が参加するようにさせる。個人、家庭、地域社会であれ、また、機関、企業、学校であ れ、省エネ・排出量削減における自らの責任と努力の方向を正確に見つけ出し、自分から始め、毎日実践し、周りから始め、小さなことから始めさえすれば、省 エネ・排出量削減目標の実現のために貢献することができる。

王 春法

王 春法:中国科学技術協会調査宣伝部 部長

略歴

1963年生まれ。
88年蘭州大学卒業。
90~98年、中国社会科学院世界経済・政治研究所助理研究員、副研究員、研究員。
98年中国社会科学院大学院経済学博士。
98~99年、アメリカジョージ・ワシントン大学国際科学技術政策センター訪問学者。
2000年アメリカジョージ・ワシントン大学国際科学技術政策センター研究員。
03年中国社会科学院政策研究室副局長級学術秘書に任じ、「国家中長期科学技術発展計画」の策定に参加。
04~05年、全国人民代表大会常務委員会弁公庁研究室国際室主任(副局長級)。
05年11月~07年3月、中国科学技術協会調査研究宣伝部副部長。
現在、中国科学技術協会調査研究宣伝部部長。科学技術政策研究会副理事長、中国科学院政策・管理研究所研究員を兼務。

著書

「技術イノベション政策:理論基礎とツールの選択——米国と日本の比較研究」
「経済グローバル化下の科学技術競争の道」
「国家イノベション体系の理論と実践」
「国家イノベション体系と東アジアの経済成長の将来性」
「主要先進国のイノベション体系の歴史的変遷と発展の趨勢」
「幻と現実——米国新経済の研究」

共著

「中国科学技術発展研究レポート」(2000、2001、2002、2003、2004、2005)
「中国の地域のイノベション能力レポート」(2001、2002、2003)
「科学技術のグローバル化と中国科学技術発展の戦略選択」(2007)


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