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【07-008】「務実、創造、掛橋、貢献」をモットーに交流活動を推進、日本で活躍する「全日本中国人博士協会」の400人

李 磊(全日本中国人博士協会会長・法政大学工学部教授)  2007年12月20日

 全日本中国人博士協会(以下、博士協会と略記)は、1996年7月に発足しました。日本で博士号を取得し、日本の大学・研究所・民間企業などにおいて、学 術研究・技術開発・企 業経営などに従事している中国人研究技術者、ならびに日本から北米に渡る中国人博士、日本から中国へ帰国した中国人博士により構成さ れている民間学術交流・親睦団体です。 

 2007年現在の正会員は、約400名です。博士協会主催の関連活動の参加者は、これまで4000人を越えています。海外拠点として、博士協会は北米分 会(米カリフォルニア州)、中国国内では、杭 州交流センター、上海連絡事務所、長春分会、蘇州張家港市連絡所を設置して活動しています。

 博士協会設置の目的を整理すると次のようなことがあげられます。

  1. 日中両国の研究協力と学術交流を促進すること
  2. 情報共有と会員親睦を強化すること
  3. 日中両国における諸分野での架け橋の役割を果たすこと

 この3本柱を実現すると同時に、会員の潜在的なパワーを最大限に発揮して会員の学術水準、学術地位および社会地位を向上させることにより、我々の知恵と才能を社会に広く貢献することにあります。

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 本会は設立以来、数多くの活動を展開してきました。1998年12月、博士協会は、日本国公私立大学外国人教員任期状況アンケートを実施し、外国人研究者の受け入れに関しても、ル ールを守って国際化という認識を日本社会に発信しました(朝日新聞報道)。 

 2001年12月、日中両国の経済有識者を招いて、300人を越える参加者を集め、日中友好会館で「中国WTO加盟と21世紀日中経済関係シンポジウム」を主催しました。

  2005年7月、経済産業省産業技術環境局より「産業技術に関連する高度人材の招聘/派遣に係る奨学金等制度に関する委託調査」にも協力しました。また、 博士協会主催で、毎年、日 中両国交代の総合学術国際会議「多分野の交叉、融合、発展」を開催しています。これまで計10回開催した実績があります。

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  最近の活動例をあげますと、2007年8月に、博士協会主催の「百名留日博士江蘇行」を開催しました。日本の各分野で活躍する125名の中国人博士 が、中国江蘇省の10の主要都市を訪問し、1 60余りの技術協力プロジェクトに署名しました。内外から高い評価を受けています。

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 博士協会は学問の切磋琢磨と人間交流の場でもあります。学問とは何でしょうか?学問は人類の長い歴史の中で築かれてきた知識と技術が体系化されたものであると、我々は認識しています。& #160;

交流とは何でしょうか?交流は発想の違い、経歴の異なる人間同士の間で、理性的に相手の意見や知見を伺ったり、情熱をもって自分の見方や意見を相手と交換することによって、互 いに真理へ近づくことであると、我々は認識しています。

 博士協会は発足以来、ネットワークによる遠隔会議、特定のトピックにおけるネット討論会、協会年会、国際シンポジウム、セミナー等を通じて、会員間、会員と国内外の研究者間の学術交流・研究協力、日 中科学技術振興への協力などに関する活動を行ってきました。

 現在、 IT 技術とインターネットによって世の中は大きく変革しようとしています。博士協会はこれに対応してダイナミックに変革していく必要があります。博士協会は (1)数学と自然科学、(2)人 文と社会科学、(3)農学と工学、(4)医学と生命科学という幅広い領域で活躍している人材で構成されており、このような 大変革時代に大きな貢献をすることができると考えます。 

 このような大変革時代においては、従来の研究スタイルから脱却し,異文化・異分野を超えた研究スタイルがますます必要ではないかと考えています。さら に、日中両国内にとどまることなく、自 分自身の従来のパラダイムを超え、地球規模にわたって国際的に活躍できる技術者を生み出したいというのが、博士協会 の目標でもあります。

 博士協会は今後、「務実、創造、掛橋、貢献」をモットーに、多姿多彩な交流活動や共同研究開発計画を推進していくつもりであります。日中両国の皆様のご支援、ご指導を期待しております。

李磊

李磊:
全日本中国人博士協会会長・法政大学工学部教授

略歴

1961年中国生まれ、1989年日本政府国費留学生として来日。理学博士(西安交通大学)、工学博士(東北大学)。専門:情報科学、応用数学。
青森大学工学部助教授、山口大学理学部助教授を経て、2002年法政大学工学部教授に就任。国際学術誌「INFORMATION」(東京)編集長 (1997年〜)、国際学術誌「アジア情報生命科学」" " p p ( ニューヨークNOVA出版社)編集長(2001年〜2006年)。国際学術誌「イメージ・グラ フィックス」(シンガポールWorld Sci. 出版)常務編集委員(2004年〜2006年)、" 国 際学術誌「 認識神経動力学」(オランダSpringer出版)編集委員等を担当。第1回(福岡・ 2000年)、第2回(北京・2002年)、第3回(東京・2004年)、第4回(アイルランド・2 006年)イ ンフォメーション国際会議大会委員長。全 日本中国人博士協会会長、日本新華僑華人会副会長。


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