地震関連トピック
トップ  > 科学技術トピック>  第58号:地震予測研究 >  地震関連トピック >  中国汶川地震の復興再建は9割以上完成

中国汶川地震の復興再建は9割以上完成

中国科技日報     2011年 7月19日

 国務院新聞弁公室は記者会見を開き、汶川地震後における再建の主な進展状況を説明した。会見で穆红・国家発展改革委員会副主任は、2010年9月末で、震災後の復興再建は「3年の任務を、2年で基本的に完成させる」という目標を実現し、現在、復興再建項目は計画の95%がすでに竣工したとして、復興再建は決定的な勝利を収めたとの見解を示した。

 また穆氏は、四川、甘粛、陝西の3省では農村住宅190万8,500戸、都市住宅28万8,300戸、学校3,839校、各種医療・リハビリ施設2,169カ所、各種インフラ施設5,000カ所あまりの建設がすでに完了し、「三川両鎮」(四川省の汶川県、北川県、青川県,映秀鎮、漢旺鎮)など大きな被害を受けた県鎮村も様相を一新して再生したとした。都市・農村住宅、学校・病院、基本的な公共施設の完成を優先したが、その他の各種専門的項目についての計画もすでに仕上げ段階に入っているとのことだった。

 さらに穆氏は、被災3省おける復興再建の実際の進展状況からすると、「汶川震災後復興再建総体計画」公布3周年となる今年9月末には、復興再建の各項目の任務は全面的に完成すると述べた。

 データによれば、中国共産党中央・国務院は中央財政から被災後の復興再建基金として3,000億元を手配し、また省市レベルの支援金は19省市から合計843億8,000万元に達した。穆氏は、会計検査部門が復興再建項目に対して史上最大規模の追跡監査を実施したが、再建資金の流用などはなく重大な規律違反は発見されなかったとの監査結果を表明したと述べた。