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中国の有人潜水艇「蛟竜」、5000m級の潜行に挑戦

中国科技日報     2011年 8月15日

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 7月1日午前10時、潜水艇母艦「向陽紅09」の長い汽笛を合図に、国家ハイテク研究発展計画(863計画)の有人潜水艇「蛟竜」号は江蘇省江陰の蘇南国際埠頭を出航した。蛟竜号は東太平洋での47日間の任務で水深5000m級の潜行を試みる。

 科学技術部社会発展科学技術司の関係幹部によれば、昨年行われた水深3000m級の潜行に比べ、今年の潜行試験は、▽試験海域が中国大陸から1万km離れており、往路だけでも航行期間が半カ月に達する▽試験海域の海洋環境は複雑で変化に富んでいる▽水深5000mという目標は中国の有人潜水艇にとって前人未到の全く新しい記録である――など、さまざまな試練に直面している。いずれも中国の有人潜航実験チームにとって新たな試練だ。

 今回の蛟竜号の主な任務は、中国大洋協会が国際海底機構(ISA)と締結した契約に基づき、北東太平洋の多金属団塊で海底写真撮影、ビデオ撮影、海底地形の測量、海洋環境のパラメータ測定及び海底の定点サンプリングなどの作業・試験を実施することであり、これを通じて5000m級の水深における同潜水艇の設計機能・性能を評価し、中国の有人潜航技術を更に向上させ、今後の設計水深指標の試験と実用のために基盤を築くことにある。

 蛟竜号の徐芑南・設計総括者によれば、水深3000m級の潜行試験終了後、蛟竜号には作業システム、絶縁検査システム及びビデオシステムなどの技術を改善しているほか、母艦「向陽紅09」及び水面サポートシステムの改良によって蛟竜号の海底作業及び性能も向上しており、今回の潜行試験に向け力強い保障となっている。

 有人潜水艇は、迅速かつ正確に深海の複雑な環境に到達し、効果的な探査、科学的考察及び海底近くの作業を実施できる設備であり、深海資源の平和的開発及び利用のための重要な技術的手段である。2002年、科学技術部は有人深海潜水艇「蛟竜号」の研究開発を863計画の重要特別項目に組み込んだ。この目的は、自主的な設計・集積によって国産の海底潜水艇を建造することにある。


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