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狂犬病ウイルス予防の新抗体、中国人研究者が開発

中国科技日報     2012年 3月15日

 南京軍区軍事医学研究所と南京医科大学の研究者はクローン技術により、中和抗体を持つ狂犬病予防の新型抗体遺伝子群Fabを作り出した。動物実験により、同 抗体遺伝子群が狂犬病ウイルスの感染を効果的に阻止し、狂犬病の予防に応用できることを証明した。同論文は、最新の「中国薬理学報」に掲載された。

 狂犬病は狂犬病ウイルスが引き起こす人畜伝染の急性伝染病で、死亡率が極めて高い。症状は極度の神経興奮、局部もしくは全身の麻痺で、最終的に死に至る。狂犬病は急速に発症し、最 長でも10日以内に死亡する。WHOの関連資料によると、毎年約5万人と数百万頭の野生動物が狂犬病で死亡している。中国の狂犬病による死者数は、法定伝染病のうち世界2位となっている。

 抗狂犬病免疫グロブリンと狂犬病ワクチンの使用は、狂犬病3級感染予防の主要措置である。現在臨床使用されている抗狂犬病免疫グロブリンは、主にヒト由来もしくはウマ由来の狂犬病ウイルス血清による。抗 体の生産量は制限されており、かつ一定のリスクが存在する。抗体遺伝子群技術の発展は、親和力の高いヒト由来抗体を生産する上で、新たな手段を提供する。ヒト由来抗体は低い免疫原性と高い組織浸透性を持つため、疾 病の臨床治療でより効果的に使用できる。

 情報によると、同研究はヒト由来の狂犬病ウイルス治療性中和抗体研究の一部である。研究チームはヒト由来免疫型狂犬病ウイルス抗体バンクの中から、狂 犬病ウイルス糖タンパク質を対象とする単一抗体を選び出し、クローン技術により可変部領域遺伝子を生産した。さらに重復伸展による遺伝子スプライシングによりFab遺伝子を形成し、マ ウスによる動物実験を実施した。体外研究およびマウスによる狂犬病ウイルス感染の予防研究により、抗体遺伝子群が効果的に狂犬病ウイルスの感染を阻止し、狂 犬病ウイルス感染後のマウスに対して予防と保護の効果を持つことが証明された。


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