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中国伝統医学の応用、コンピューターで「四診合参」を実現

中国科技日報     2012年 4月20日

 「望聞問切」(「望」は診ること、「聞」は聞くことと臭いをかぐこと、「問」は患者に尋ねること、「切」は脈拍など手による診断のこと。これらの「四診」により総合的に判断を下すことを「四診合参」と 呼ぶ)は伝統的な中国医学の臨床診断であるが、パソコンでも「望聞問切」ができるならば意外なことと言えよう。第11次五カ年計画国家重大科技成果展の会場で、「望聞問切」を可能とする治療補助器が展示された。 

 一見したところ一般的なパソコンに見えるこの器具の前に座ると、現場の職員が体験者の氏名や年齢等の情報を入力し、センサーが取り付けられた布帯を腕に巻き付け、マウス操作でパソコンを起動する。 

 画面にはすぐに体験者の心電図が表示され、一般的な心電図と同じく、心拍数等の情報が下方に表示される。

 脈拍の後、コンピューターは体験者の舌苔の画像と声の情報を分析する。最後に職員が体験者の主な症状(発熱や咳等)を入力すると、コンピューターはこれまでの情報と総合し、診断結果と処方箋を提供する。 

 同器具の研究開発を担当した北京中医薬大学の楊学智教授は、「同器具は中国国家第11次五カ年計画科技支援計画重大プロジェクト『携帯型四診合参治療補助器』プロジェクトの研究成果であり、2 010年2月に中国国家食品薬品監督管理局の批准を経て登録された、中国初の四診合参治療補助器である」と説明した。 

 楊教授はまた、「中国医学の伝統的な診断には基準がなく主観的であることから、その科学性を疑う声がある。四診合参治療補助器を用い、デジタル化・量化された情報を獲得し、具 体的なデータと症状等に基づき中国医学の診断と治療評価を行うことで、中国医学の診断技術の基準化・法制化を促すことができる。また中国医学の四診の客観的情報を、現 代医学検査基準と結びつけて研究を進めることで、両者の間に存在する生命科学法則の一致性が発見される可能性がある。これにより既存の現代理論により、中国医学理論の科学性を証明することができる」と述べた。 


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