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2014年中国知的財産権の保護情況

2014年12月26日 

金 振

金 振(JIN Zhen):
科学技術振興機構 中国総合研究交流センター フェロー

1976年 中国吉林省生まれ
1999年 中国 東北師範大学 卒業
2000年 日本留学
2004年 大阪教育大学大学院 教育法学修士
2006年 京都大学大学院 法学修士
2009年 京都大学大学院 法学博士
2009年 電力中央研究所 協力研究員
2012年 地球環境戦略研究機関(IGES) 特任研究員
2013年4月 IGES 気候変動・エネルギー領域 研究員
2014年4月より現職

 11月21日、国務院新聞報道官は、2014年に取り組んだ知的財産権侵害撲滅キャンペンの成果について紹介した。報道官の発表によれば、1月から9月まで、行政が扱った知的財産権侵害案件は112,700件、閉鎖したコピー商品製造拠点は1,938箇所にのぼった。その内、検挙に至ったケースは16,100件、起訴案件数は12,220件で、2万人以上が訴追された。11,600の確定判決によって15,700人の量刑が決まった。

 今年における大きな成果の一つは、インターネット領域における著作権保護の取り組みである。11月までに、中国の携帯電話保有量は12億8千万台に達し、その内、8億7千万台相当のユーザーが携帯電話を通じてインタネットサービスを受けている(典拠:工信部「2014年11月通信業主要指標達成状況」)。スマートフォン等を経由した動画閲覧サービスやオンラインゲームのマーケットは空前の規模拡大を迎えていると同時に、深刻な著作権問題も招いている。「中国好声音(歌オーディション番組)」のような国内人気テレビ番組のみならず、「ワンピース」のような日本のアニメやハリウッド映画までが著作権侵害の対象となった。インターネット総合サービスを巡る国内事業者間の競争が激化する中、騰訊、捜狐、優酷、土豆、楽視など大手事業者の強い要望もあり、中国政府はインターネット著作権侵害問題を重点的に取り締まるための対策本部を設置し、国を挙げた対策を講じた。中国政府は、今まで3回に分け、計30件の重大違反事実を公表した。また、著作権侵害の前科のある事業者や関連行政処分の結果等についてまとめたデータベースの整備・利用も進んでいる。


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