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湖北省大冶市:「千年の銅の都」からイノベーションが資源となる都市へ

2018年11月13日 劉志偉(科技日報記者)

 武漢市光谷エリアから車を走らせ東に向かうと、1時間半ほどで湖北省大冶市にたどり着く。ここは古い歴史を持ちながら若々しい都市でもあり、鉱山都市として3000年の歴史を有している。

 しかし、鉱山資源が枯渇したため、大冶市は2008年に中国初の資源枯渇型都市に登録され、シフトチェンジによるアップグレードを実施することとなった。今年5月、大冶湖国家高新区が正式に設立され、同 市は中国唯一の「国家高新区」(国家ハイテク産業開発区)を有する資源枯渇型都市となった。このほど、大冶市は再び「2018年度全国総合実力100強県市」リストに登録され、86位にランクインし、湖 北省内でトップになった。

 大冶市の王剛市長は科技日報の取材に対して、「シフトチェンジは痛みを伴ったが、希望に満ちている」と話した。

 大冶市は銅や鉄だけでなく、金、モリブデン、石炭など、42種類の金属・非金属の鉱物資源を豊富に有している。同市の珪灰石の埋蔵量は世界トップだが、大規模な開発はずっと行われていない。珪 灰石は良質な鉱物繊維の原材料で、現在、米国のみがハイエンドな珪灰石繊維の生産供給の大規模化が可能となっている。同市は調査により埋蔵量を把握しているものの、中 国の加工技術では珪灰石の中の金属不純物を取り除くことができないため、ハイエンドの珪灰石繊維の大規模な工業化は不可能である。

 2008年には、長年行ってきた資源による発展を続けられなくなった。それにより、多くの人たちが鉱山を離れ、企業が閉鎖しシフトチェンジを行っているなか、「二代目鉱山長」の 王徳強氏は大冶市に戻ることを選んだ。王氏は「工業で国の恩に報い、工業で国を興す」という夢を持ち、鉱山加工が発達した国を渡り歩いていた。最も良質な生産工程設備を探すため、王 氏は珪灰石の原石である鉱石100トンを日本やドイツに輸送し、工業化テストを行った。10年に及ぶたゆまぬ努力により、問題点を一つ一つ解決させ、王氏はついに大冶市に世界一流の珪灰石繊維製造工場を建設した。 

 同市科技局の馬倩局長は、王氏は「二代目鉱山長」の中の「創一代(一代で富を築いた創業者)」であるとした。同市では、王氏のような革新的起業家のためにプラットフォームを構築し、サ ービスを提供することを目的として、すでに一連の政策を公布した。同市は2020年までに、国家級研究開発センターを3ヶ所設立し、省級以上の革新プラットフォームを30にまで増やし、2 0の黄石市級革新プラットフォームを新設し、国家級テクノロジーインキュベーターを1つ創設、また10の省級以上のテクノロジー企業インキュベーター、ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム、星 創天地を設立する予定だという。

 馬氏は、「イノベーションは最も良い資源であり、勁牌公司が行ったイノベーションの実践は、私たちにとってリアルで良い教訓となった」と話した。

 今から約60年前、同社は従業員3人、約4000元で起業した県が運営する小さな国営工場だったが、現在の従業員数は、すでに1万人を超え、年商100億元を上回り、税額は25億8千万元に達している。勁 牌公司は1980年代に水に浸す技術、90年代に浸透・濾過技術、現在では中医薬データを取り出す技術の応用を行い、健康酒の技術革新を続けており、製品の品質を上げている。同社はイノベーションを通して、業 界内での技術面における先導的地位を確固たるものとしている。また、ブランドの結集による効果がはっきりと現れてきており、上流・下流の企業が大冶市に次々と進出し、勁 牌公司とコラボした産業チェーンを形成している。

 大冶市は、「千年の銅の都」、「中国勁酒」、「古代建築の郷」という3つの肩書を持っている。さらに、6年の歳月をかけ、新たな支柱となる産業を打ち立てており、「芳香都市」を目指して歩みを進めている。

 大冶湖国家高新区には湖北貝殻瑞晟芳香産業革新センターがあり、現時点ですでに北京や広州、湖北省の他の地域から20社以上のスタートアップ企業が進出しており、その大部分が芳香産業に関係している。黄 石市副市長、大冶市委員会書記の李修武氏は、「大冶市は、歴史ある鉱業都市から生態都市にシフトチェンジする重要な節目を迎えており、芳香産業の発展は、同市の生態シフトチェンジに新たな動力を加えるため、同 市が『生態シフトチェンジ、イノベーションによるブレークスルー』を実現させ、生態観光新区、養生養老新都市の建設を加速させる経由すべき道は、大冶の生態に力を増すことを意味している」と述べた。


本稿は、科技日報「湖北大冶:千年銅都向創新要資源」(2018年10月31日第04版)を科技日報の許諾を得て日本語訳/転載したものである。


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