第150号
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科学研究と協力を同時展開、効果的で実用的な活動を行うセンター

2019年3月14日 肖娜(科技日報特派員)/張曄(科技日報記者)

 徐州市総合検査測定センター(以下「同センター」)が、徐州工程学院、江蘇鋳本建設股份有限公司と共同で申請した「単一・複合混和高性能海洋コンクリートの生産及び応用」プロジェクトが、「2018年産学研協力革新成果賞」の優秀賞を受賞した。

 同センターは近年、科学技術活動を足がかりとし、産学研の緊密な協力を展開し、企業の生産、製品開発、技術研究、検査測定、標準制定・改訂などの実質的な問題の解決に取り組んでいる。科学技術成果及び科学研究製品の実用化をさらに促進し、科学研究活動の有効性と実効性を絶えず高めてきた。

 鉄を打つには自らが硬くならなければならない。同センターは自らの科学研究能力の建設を強化し続け、検査測定及び科学研究開発の相互促進の良好な発展メカニズムを形成している。検査測定公共サービスプラットフォームを基礎とし、ハイレベル人材チームを積極的に作り出し、科学技術革新の研究開発を掘り下げ、生産技術及び検査測定技術の難題を重点的に解消している。100以上の国・業界・団体・地方基準、地方計量検定マニュアルの制定・改訂を主宰し、またはそれに参加した上に、38件の各級科学研究プロジェクトを担当した。多くの科学研究成果が国内トップ・世界の先進水準に達した。

 同時に、同センターは産学研の協力を絶えず掘り下げ、企業・大学・研究機関と学術交流及び協力・交流を深めている。イノベーション資源を集め、科学研究のレベルと実力を高め続けている。同センターは中国標準化研究院、省品質・標準化研究院、中国鉱業大学と協力し、「一帯一路」などの課題研究を完遂した。江蘇誠意セメント有限公司と協力し、微膨張型セメント生産技術を開発した。また「江蘇省大学院生研究開発連携拠点」「徐州市科学普及教育拠点(教育科学研究類)」を設立し、2つの技術研究センター、5つの教育科学研究拠点、4つの科学研究成果実用化試験拠点を相次いで建設した。

 科学研究プラットフォームと産学研協力の基礎を固めたことで、同センターの科学技術成果、科学研究製品が多くの企業から注目されている。江蘇瑞達は同センターの「風力発電用高強度ボルトのコア工法研究」の成果を採用し、塑性と強度の高い風力発電用ボルトを開発した。これは風力発電機の実装に広く使用されており、同社は業界内の生産技術トップ企業になり、市場競争力を高め、発展の機先を制した。この製品だけでも年間売上高が500万元(約8300万円)以上に達した。江蘇久久セメント有限公司は同センターの産業廃棄物の研究成果を利用し、生産技術をさらに改善し、セメントクリンカーの強度を高め、産業廃棄物の添加量を15%から50%に増やし、複合高炉セメント、スラグ高炉セメント、フライアッシュ高炉セメントなどの高品質セメントを生産できるようになった。1トンのセメントを生産するごとに産業廃棄物を400キロ使用し、経済効果を20%以上高め、全国省エネ・環境保護生産企業の仲間入りを果たした。


※本稿は、科技日報「一手科研一手合作 這個中心的工作有効又実用」(2019年3月7日付6面)を科技日報の許諾を得て日本語訳/転載したものである。