2009年07月06日-07月10日
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中国の学者、土地造成の国際的な賞を初受賞

2009年07月06日

 中国土地学会常務理事兼土地整理・再開墾分会の副主任委員で中国鉱業大学土地造成・生態再建研究所所長の胡振琪教授がこのほど、米国の採鉱・土地造成学会(ASMR)の09年度「土地造成科技貢献賞」に 選ばれた。ASMRが北米以外の科学者を授賞するのは初めてで、中国の学者が土地造成の分野で国際的な賞を受賞するのも初めて。「科技日報」が6日伝えた。

 胡教授は1991年、米南イリノイ大学で土地造成の博士論文を完成させ、帰国。ここ数年は中国の炭鉱区域における生態環境へのダメージと修復に関する開拓的な研究を進めていた。特 にダメージを受けた生態環境の監視・予測および変化規則、土地造成した土壌の復興原理と方法、石炭採掘による沈下土地の造成など土地造成と生態再建に関する核心技術の面で重要なブレークスルーを達成した。胡 教授が率いるプロジェクトチームは石炭採掘によって沈下した2600ヘクタール余りの土地の造成に成功し、1万人以上の就業を解決したほか、4つのボタ山を緑化し、8億元近い経済効果をあげた。

 ASMRは世界の土地造成分野で最も権威と影響力のある学会で、土地造成分野で傑出した貢献を果たした世界の科学者に毎年、「土地造成終身成就賞」や「土地造成科技貢献賞」、「土地造成技術応用賞」を それぞれ1人ずつに贈っている。

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