2009年07月06日-07月10日
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中国初、1000万キロワット級風力発電基地が着工

2009年07月06日

 甘粛省酒泉市政府は5日、中国初の1000万キロワット級風力発電基地が今月中旬に正式に着工することを明らかにした。2 015年には同風力発電プロジェクトの規模は現在の三峡プロジェクトの発電量に相当する見込み。新華社のウェブサイト「新華網」が5日伝えた。

 酒泉市発展改革委員会副主任でエネルギー弁公室主任の呉生学氏は記者の取材に対し、西北内陸部の甘粛省西端に位置する酒泉市には開発利用可能な風力エネルギー資源が1万平方キロメートル近くあり、す でに4000万キロワット以上が開発可能で、大中型の風力発電基地を建設する条件が整ったという。このプロジェクトには1200億元以上が投資される見通し。

 国家発展改革委員会と国家エネルギー局が認可した計画に基づき、酒泉1000万キロワット級風力発電基地は第11次5カ年計画(2006年から2010年)中に516万キロワット、第 12次5カ年計画中に新たに755万キロワットの、あわせて1271万キロワットの発電ユニットが建設される見込み。甘粛省河西新エネルギー計画によれば、2 020年までにのべ2000万キロワットの発電ユニットが建設され、長期的には4000万キロワットの規模に拡大される計画だ。

 1000万キロワット級風力発電基地の建設にあわせて、風力発電設備も確保する必要がある。酒泉市は2、3年をめどに粛州区、玉門市、瓜州県でのファンユニット、ファンブレード製造、ファンホイール、フ ランジ製造、タワーチューブ製造などの建設プロジェクトを計画しており、2010年までにはファン150万キロワット、ブレード1000組、タワーチューブ1000組の年間生産能力を形成する予定だ。

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