2009年07月13日-07月17日
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ハダカムギのインスタントラーメンが生産へ チベット

2009年07月17日

 拉薩(ラサ)市投資管理局は、国内の企業が1300万元を投資して、ハダカムギのインスタントラーメンを西蔵(チベット)で生産する計画であることを明らかにした。ハ ダカムギを原料にしたインスタントラーメンが生産されるのは、チベットでも初めて。新華社が15日伝えた。

 ハダカムギは、中国のチベット、青海、雲南のほか、ボリビアなど高海抜地域で生産される。特に、チベットは世界でも唯一、大規模かつ集中的にハダカムギを植えている地域であり、植 付け面積が現地の農作物の60%を占め、毎年55-60万トンのハダカムギが収穫される。

 ここ数年、ハダカムギが世界の麦類の中でβグルカンが最も豊富に含まれる作物であるとわかった。βグルカンは、腸を掃除し、血糖を調節し、コレステロールを下げ、免 疫力を高めるといった4つの作用があるといわれている。ハダカムギにβグルカンが豊富に含まれることがわかり、ハダカムギの付加価値は大きく高まった。そして、チ ベットのハダカムギの産業化は巨大な市場を前にしている。

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