四川省成都市双流県委員会の宣伝部は、中国唯一の大型総合原子力研究開発基地の建設が9月に双流県で始まることを明らかにした。中国新聞社が27日伝えた。
四川のメディアによると、同基地の建設プロジェクトは2期に分けられ、総工費は30億元を上回る。1期の建設投資額は14億4千万元、敷地面積は68ヘクタール以上、2 013年までに関連企業の生産高が100億元にのぼる見込み。基地では発展計画に基づき、第3世代原子炉に立脚し、次世代すなわち第4世代原子炉の研究開発に焦点が定められる。これをベースに、原 子力発電設備集成センターと調達センターを形成するとともに、民需物資産業グループを構築する。
双流県委員会の高志堅書記の紹介によると、同県に現在拠点を置く10以上の原子力エネルギー産業関連の研究所や企業は、原子力エネルギー産業チェーンを構築できるよりよい基礎をもつ。
中国原子力研究設計院の責任者は、まもなく双流県で着工する原子力研究開発基地は、非放射性基地で原子炉はなく、汚染源もないと説明する。
成都市にある中国原子力研究設計院は1965年の設立以来、中国最初の加圧水型原子炉や高中性子束試験炉、パルス原子炉等6つの原子力施設を独自で設計・建設し、中国の「原子力バレー」と呼ばれている。