2009年07月27日-07月31日
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小型火力発電所の閉鎖計画 目標より1年半早く達成

2009年07月30日

 華能莱蕪発電所の13.5万キロワットの発電ユニット3台が29日午前、爆破・撤去された。これまでに全国で淘汰された小型火力発電所は5400万キロワットを突破し、5 000万キロワット分の小型火力発電所を閉鎖するという第11次5カ年計画(2006-10年)の目標を1年半早く達成した。

 温家宝・総理は第07年3月、10期全国人民代表大会第5回会議で、第11次5カ年計画期間中に全国の小型火力発電所5000万キロワット分を閉鎖し、後れた生産能力の淘汰を、省エネ、環 境保護の突破口として重点的に着手する厳粛に提起した。

 すでに全国半数の省でこの目標が達成された。全国で5400万キロワット分の小型火力発電所が閉鎖されたことで、毎年約6240万トンの石炭が節約できるほか、106万トンの二酸化硫黄、1 億2400万トンの二酸化炭素の排出が削減され、酸性雨の被害や温室効果ガスの排出を減らすのに積極的な役割を果たす。

 中国全国には、まだ20万キロワット以下の火力発電ユニットが約8000万キロワット分あり、エネルギー消費や汚染が著しい火力発電ユニットが依然として多い。また発電所の閉鎖拡大に伴い、従 業員の配置や財務処理が難易度を増し、資産関係がより複雑化しており、小型火力発電所の閉鎖業務はその責任を増している。

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