2009年07月27日-07月31日
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中国 水土流失面積が国土の37%に

2009年07月31日

 「中国の堆砂問題は依然として深刻な状況にある」。水利部の陳雷部長は先に開かれた国際侵食堆砂研究研修センター設立25周年の記念式典でこのように語った。中国全土の水土流失面積は国土の37%に あたる356万平方キロメートルに達し、年間45億トンの土壌が侵食され、66000ヘクタール以上の耕地が損失を被っている。人民網が29日伝えた。

 専門家によると、中国が展開している大規模な水土保持措置や河川や湖などの生態環境保護は大きな成果をあげているものの、社会と経済の発展を妨げる堆砂問題を根本から解決するに至っておらず、河 流の堆砂問題は早急な改善が求められている。中国では水土流失によって、全国8万以上のダムに年間平均16.24億立方メートルの土砂がたまっているとされる。

 陳部長によると、中国は国際協力を通じて、黄河の黄砂対策プロジェクトや土留めダム建設プロジェクト、流域総合生態管理プロジェクト、珠江の水と堆積物の変化を調べる研究プロジェクトなどを実施し、国 際的な堆砂管理の研究と政策決定のためにその経験を生かしている。

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