2009年07月27日-07月31日
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海洋調査船「科学1号」、任務終えて凱旋

2009年07月31日

 海洋調査船「科学1号」が29日10時30分、科学調査任務を終え、凱旋帰国を果たした。中国新聞網が30日に伝えた。

 「科学1号」は6月8日に青島から出航後、▽中国科学院知識革新プロジェクトの重要項目である「要となる海域における、メソスケール海洋物理プロセスの予報モデルおよび要となる技術研究」▽973計画の「 アジア大陸・インド洋・太平洋エリア(AIPO)の大気海洋相互作用および、それが中国の短期気候に与える影響」、「北太平洋亜熱帯還流の変化および、それが中国近海の動的環境に与える影響」- -などの調査任務を行ってきた。航海日数は52日間、航海距離は約7500海里、作業期間中には台風4号Nangkaの直撃を避けることにも成功した。

 「科学1号」は出航後、黄海の冷水団、長江の河口エリア、福建・浙江省沿海など、黄海、東中国海、南中国海の典型的な海域を経由し、海南・三亜に到達。三亜でしばらく停泊した後、スタッフおよび機器・設 備の入れ替え、設置、チェックを行い、「908特定項目」の海上調査任務を引き続き行った。今回の航海では、科学研究機関約20カ所のスタッフ120人あまりが参加。約6500海里を航海し、6回の台風の中、貴 重な科学資料、データ、サンプルを大量に獲得し、各任務を首尾よく完成させた。

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