2009年08月10日-08月14日
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北京 中国初の排出権取引が実施

2009年08月10日

 中国初の排出権取引がこのほど北京で行われ、「温暖化ガス排出権の譲渡」という理念が中国人の視野にも入りつつある。「科技日報」が10日に伝えた。

  天平汽車保険株式有限公司はこのほど、創立(2004年)から2008年末の運営で排出した二酸化炭素と引き換えに、五輪期間中に実施した北京緑色出行(グリーン外出)活 動で実現した二酸化炭素削減分8026トンを購入した。同公司は自主的に削減した二酸化炭素分を購入することで、削減目標を実現した初めての中国企業となった。

 緑色出行二酸化炭素削減活動は、中国国際民間組織協力促進会、米環境保護協会、北京人民広播電台、人民網、ポータルサイト捜狐が2008年に共同で実施した活動だ。清華大学交通研究所による検証を経て、五 輪に伴うナンバープレート別自動車走行制限が行われた期間中(08年7月20日から9月20日)、北京の企業・事業単位約100カ所の8万1670人が同活動に登録し、二酸化炭素8895.06トンを削減した。

 この指標は08年12月11日に北京環境交易所で確認され、正式な販売が決定。国内初の自主的二酸化炭素削減・販売プロジェクトとなった。米国環境保護協会中国プロジェクトグループの担当者、張 建宇博士によると、天平汽車保険株式有限公司の排出権購入資金は全て「中国民促会緑色出行特別基金」に投入され、緑色出行プロジェクトの持続可能な発展サポートに使われる。

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