2009年08月17日-08月21日
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高解像度のCCDカメラ、「嫦娥2号」に引渡し

2009年08月21日

 中国の無人月探査の第2段階として、月探査衛星「嫦娥2号」が2011年までに打ち上げられる。19日に行われた「中国宇宙科学学会第7回学術年次会」の記者発表会で、顧逸東理事長(中国科学院院士、有 人宇宙飛行プロジェクト応用システム総設計師)は、中国が新たに開発した高解像度の新型CCDカメラはすでに引き渡されて試用され、「嫦娥2号」の「月面着陸」を 実現するために信頼性の高い技術を提供することになると話した。人民網が20日伝えた。

 「嫦娥2号」は、「嫦娥1号」と外観も重量も大差ないが、月周回軌道が「嫦娥1号」の円形軌道から楕円形軌道に変更され、月までの距離が最短で15キロと近くなる。研 究者は月面をよりはっきり撮影するため、解像度10メートルのCCDカメラを搭載。このカメラだと、「嫦娥1号」よりもより鮮明でより詳細な画像が撮影でき、着陸にふさわしい平坦な場所を捜すための、信 頼性のあるデータを蓄積できる。

 中国宇宙科学学会第7回学術年次会は今月28日から30日まで大連で開催され、有人宇宙ステーション、月周回探査プロジェクト、国内外の宇宙高エネルギー天文学の発展、生命の起源と進化、宇 宙医学プロジェクト、宇宙リモートセンシング技術の応用などをテーマに著名な専門家による報告が行われ、学術フォーラムが開かれる。

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