2009年08月24日-08月28日
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新型インフル、国産ワクチンが完成

2009年08月28日

 中国生物技術集団公司上海生物製品研究所は、最初となる国産の新型インフルエンザワクチン4万本余が完成し、完成品の検査段階に入ったことを明らかにした。第三者による厳格な測定結果で26日、製品の免疫効果は90%以上に達すると発表された。新華社のウェブサイト「新華網」が27日伝えた。

 同研究所はEC基準の施設において日本の最新技術を採用し、目下生産量が最大で最も合格率の高い国産新型インフルエンザワクチンの生産ラインを設置し、全部で3規格計9ロットの臨床試験サンプルを完成させた。7月14日に独自の検査で血球凝集素(HA)に合格し、同月24日午後に9ロットのサンプルと1ロットのプラセボ(擬薬)の、中国薬物製品生物製品検定所からの合格報告書を受け取った。翌25日から中国疾病予防対策センターの組織のもと、専門家の論証を経て、二重盲検法とランダム法の原則に照らして人体臨床実験が実施。実験プランは被験者の安全を考慮し、家族の同意を得て、1980人を対象に行われた。

 最新の検査結果で、同研究所が生産した国産新型インフルエンザワクチンの免疫効果は15μg/0.5mL規格で90%以上、30μg/0.5mL規格のワクチンだと免疫効果が93%に達することがわかり、国家食品薬品監督管理局が「新型インフルエンザワクチン研究開発技術考慮要点」で規定する免疫効果の基準を上回った。

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