2009年08月24日-08月28日
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中国、医薬品基準のレベルが向上

2009年08月28日

 「中国薬典」は中国の薬品基準体系の根幹であり、薬品研究・生産・販売・使用・監視の法的根拠となっている。国家食品薬品監督管理局は27日、2010年度版「中国薬典」の編集作業がほぼ完了したことを明らかにした。新版の「薬典」実施後、中国の薬品基準のレベルが更に高まることになる。新華社のウェブサイト「新華網」が27日伝えた。

 2010年版「中国薬典」は新中国成立以降に作成された9版目の薬典で、漢方薬編・医薬品編・バイオ薬品編の3冊からなる。新版に収録された薬品は4615種類にのぼり、漢方薬材・加工漢方薬・製薬など全分類の薬品基準体系が形作られ、必要な国家基本薬物リストの品種は基本的に盛り込まれた。

 新版では新品種が42%増加され、69%の改訂がなされた。この数字はいずれも過去最高で、加工漢方薬と常用薬用補助原料の国家基準が少なく、品質管理のレベルが低いという長年の問題を重点的に解決した。05年版の「中国薬典」に比べ、新版は新たに1358種類の品種が増え、4615種類となった。漢方薬材・加工漢方薬・製薬・医薬品・薬用補助原料・バイオ薬品など全分類の薬品基準体系が形作られ、必要な国家基本薬物リストの品種は基本的にカバーされた。

 科学技術的な内容を強化するため、新版では国内外の先進的で成熟した検査技術と分析方法を幅広く収録し、品種の基準には新技術が幅広く応用され、医薬品の基準は世界最先端のレベルと一致させ、漢方薬独自の品質管理方法もいっそう向上された。

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