2009年09月07日-09月11日
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国産大型旅客機の模型、アジア国際航空展覧会に登場

2009年09月09日
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 「2009年アジア国際航空展覧会」が8日、香港で開幕し、会場では中国の国産大型旅客機「C919」の模型が初登場した。人々の期待を集める「C919」の外観が一般公開されたのはこれが初めてとなる。新華網が8日に伝えた。

 中国商用飛機有限公司(中国商飛)が研究開発する大型旅客機「C919」は、標準座席配置は168座席(全てビジネスクラス)で、標準的な飛行距離は4075キロ、最大飛行距離は5555キロ。今回展示された模型は実物の10分の1の大きさとなっている。

 中国商飛・上海飛機設計研究所の郭博智所長によると、今回展示された模型は、現在の段階で「C919」の最も正確な外観を表しているという。昨年から研究開発が始まった同機は、2014年末に初フライト、2016年に耐空証明証の獲得、納品が計画されている。

 「C919」の目標は8-10年後の民用航空市場に、安全で心地よく、省エネで環境にやさしい、競争力のある、中短距離・単通路の商用輸送機を提供すること。市場としては、中国国内を初めとして、国外市場にも様々なレベルの航空製品を提供していく。

 郭博智所長は「C919のテストフライトが成功すれば、初期段階として年間50機を生産、最終的には年間100機、もしくはそれ以上を生産していく」と述べる。

 

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