「第1回中国科学技術協会年会特別報告会」が8日、重慶市で行われ、中国鉄道科学研究院の張曙光氏が中国の高速鉄道建設における最新の進展について紹介した。それによると、時 速500キロで走行するモデル列車が来年末にも完成するという。2012年には北京・成都間、成都・上海間をわずか7時間で行き来できるようになる。人民網が9日伝えた。
鉄道部の副総工程師と高速鉄道の副総設計師も兼任する張氏は「中国の高速鉄道における自主革新」と題した報告で、中国では3年をめどに時速350キロの高速旅客列車を42本開通することを明らかにした。そ のうちの1本は武漢から長江沿いに重慶まで伸び、重慶から上海までがわずか7時間に縮まる。
張氏は「中国の高速鉄道技術は世界最先端のもの」と述べ、中国の高速鉄道は技術面で、高速鉄道と普通の線路をつなぐという重大なブレークスルーを実現したと紹介。これにより専用線路だけでなく、普 通の線路上でも高速列車を運転でき、全国の鉄道網を最大限に利用できる。高速鉄道網は2011年から2012年の間にほぼ完成し、毎年70億人以上の利用が見込まれる。