2009年09月07日-09月11日
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3Gから4Gへの世代交代には10年かかる

2009年09月11日

 市場に投入されて間もない3Gが大規模に普及しないうちに4Gが誕生した。このため3Gを使おうかどうか思いとどまる人が出てきている。これに対し、中国工程院のウ賀銓副院長は重慶で開かれた「 中国科学技術協会年会」に出席し、4Gの基準制定は始まったばかりで産業化までには一般的に10年はかかると説明し、3Gのライフサイクルは10年あるため、すぐに4Gが取って代わることはないとした。新 華社のウェブサイト「新華網」が10日伝えた。

 「3Gが市場に出回り始め大規模に普及しないうちに4Gが誕生した。情報通信産業の急成長に驚くばかりだ。3Gは単に過渡商品に過ぎず、すぐに4Gに世代交代するのではと心配する声もあり、一 部の業者や消費者は様子見している」とウ氏は述べる。

 ウ氏によると、3Gがあっという間に4Gに世代交代することはないという。モバイル通信の発展を振り返ると、ほぼ10年に一代、一代ごとに大きな変化がある。3 Gの市場投入後まもなく4Gの基準制定が始まったとはいえ、基準制定には少なくとも2-3年はかかり、産業化となると10年は必要だ。現在のように3Gが出てきても2Gが使われているのと同様に、4 Gが出てきてもすぐに3Gが淘汰されることはまずない。4Gが出るからといってその到来を待つ必要はない。なぜなら携帯電話の世代交代は早い上、新商品が出てきた後、そ の宣伝普及や価格変化には一定の発展サイクルがある。この点からいっても待つ必要はないし、国全体の発展や社会と生活の発展からいっても待つことはできない。

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