2009年09月07日-09月11日
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冷暖房などの電力消費、一次エネルギー消費量の4分の1超

2009年09月11日

 第11回中国科学技術協会年会で、建築物のエネルギー消費問題が専門家や学者の高い注目を集めた。中国工程院のウ賀銓副院長は、中 国の建築物のエネルギー消費はすでに一次エネルギー消費量の4分の1以上の27%に達し、世界の同じ緯度の国の3倍にもなると述べた。高いエネルギー消費の生活スタイルを変えるため、最 先端の太陽エネルギーやインテリジェントテクノロジーによる省エネ・排出削減の採用が急務となっている。新華社のウェブサイト「新華網」が10日伝えた。

 建築物のエネルギー消費とは、冷暖房・照明・湯沸し・家電の使用など建築物を使用する過程の電力消費を指す。統計によると、冷暖房の使用が建築物のエネルギー消費の50%以上とその大半を占める。

 会議に参加した専門家は江蘇省による2008年の社会全体で消費されるエネルギーの概算を見て、そのうちの約30%が建築物のエネルギー消費であることに気づいた。し かも建築物のエネルギー消費のうち60%は冷暖房・湯沸しなどに集中していた。更に中国科学院の環境保護の専門家も06年に北京・中関村在住の中産階級家庭で住宅の消費電力を調べたところ、冷 房だけで1カ月の平均消費電力が1平米当たり2.3キロワット時、夏場のピーク時には13キロワット時にまで達することがわかった。

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