国家海洋局は10日、第27次南極観測越冬隊員を全国的に公開募集すると発表した。南極越冬隊員の公開募集は06年と08年に次ぐ3回目。隊員は中国が南極に設けている「長城基地」と「中山基地」に 派遣される。新華社のウェブサイト｢新華網｣が10日伝えた。
今回募集される南極越冬隊員は後方勤務に携わる人員が中心。内訳は、長城基地と中山基地にコック各1人、医師各1人、発電担当各3人、機械修理担当各1人、水道・暖房担当各1人、通信担当各1人。予 備候補は発電担当が8人のほかは、残りの職位はそれぞれ3人となっている。
任期は長城基地が2010年12月初旬から2011年12月末まで、中山基地が2010年11月初旬から2012年4月初旬までの予定。
国家海洋局極地考察弁公室が発表した「中国第27次南極観測越冬後方勤務人員募集要項」によると、応募者の必須条件として、▽ 中国国民であること▽品行方正であること▽衛生行政主幹部門指定の専門医療機関で健康診断を行い健康が確認されていること▽極地の特殊な環境下で仕事をこなせること▽臓器疾患や重度の慢性病、感 染症がないこと▽心理的に健全であること▽自己調節や自己制御能力が高いこと—があげられた。