2009年09月21日-09月25日
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中国初の軌道交通テストラインが上海に開通

2009年09月21日

 中国で現在唯一、「都市軌道交通総合テストシステム」の重要な役割を担う、長さ1000メートル軌道交通テストラインが19日、上海同済大学の嘉定キャンパスで正式に開通した。「科技日報」が 20日伝えた。

 専門家によると、これにより中国の都市軌道交通設備の開発に向け、独自の知的財産権をもつ軌道交通設備の製造業に公共性のある測定プラットフォームが提供される。

 同済大学に立ち上げられた軌道交通総合テストシステムは、同大学のクリーンエネルギーを利用した地上交通ツールを研究する学部が取り組んだもので、長 さ2.1キロメートルのテストラインとシステムテスト車、総合実験室からなる。このテストラインは、上海の地上風洞センター近くの高速リニア実験ライン北側に3期にわけて施工される。こ の日開通した最初のテストラインは、直線区間が700メートル近く、スロープや小さいカーブ、踏切などの補助ラインが500メートル近くある。今後、テストラインは西方向と東方向へそれぞれ伸び、完成後、最 高テスト時速は都市軌道交通列車のテスト運行に必要な120キロに達する。このテストシステムには、構造強度や制動システム、ドライブとトランスミッションなどをテストする各種設備が含まれる。こ れらの設備を設置する多くの実験室の建設も現在計画段階にある。

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