2009年09月28日-09月30日
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第26回南極観測に台湾の科学者3人が参加

2009年09月28日

 中国南極調査チームは10月中旬、第26回目の観測に出発する。今回の観測について、国家海洋局極地考察弁公室の曲探宙・主任がインタビューに答えた。人民網が26日に伝えた。

 曲主任によると、今回の観測には台湾の科学者3人が参加し、1人は長城ステーションで、2人は中山ステーションで科学観測を行う。台湾と中国大陸部が科学協力関係を築いたのは今回が初めて。台 湾の科学技術界が長年にわたって希望してきた南極・北極観測への参加が実現したことになる。

 現在、南極の中国観測ステーション唯一の動力燃料は大量の石油だ。長城ステーションと中山ステーションには、約2年間の運営が可能な石油備蓄能力がある。昨 年は調査チームが長城ステーションを訪れていないため、今年は燃料・物資の補給のために長城ステーションに行く必要がある。また、大型設備や計器などの輸送も行われる。

 曲主任によると、今年の観測の最大の特徴は、極地観測船「雪竜号」が初めて3つのステーションに停泊する点だという。任務実行のプロセスの中で、長城ステーション、中山ステーションに停泊するほか、崑 崙ステーションの建設のためにサポートと保障を提供する。このため、今回の観測隊の中には、科学者もいれば、プロジェクト施工担当者もいる。今回の崑崙ステーションの観測隊と南極グローブ山調査隊をあわせると、総 人数約250人と、かつてない大人数となる。うち、女性は12人。

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