2009年10月01日-10月02日
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第26次南極観測隊、「南極大学」を船上で開設

2009年10月15日

 第26次南極観測隊が極地観測船「雪竜」の船上に開設する「南極大学」が正式に開講した。中国網が14日伝えた。

 中国を出発してから南極に到着するまでの長い渡航期間中に、「南極大学」を開設するのが歴代中国南極観測隊の伝統となっている。今回同大学の学長を務める袁紹宏隊長によると、「南極大学」で は学術フォーラムやテーマごとの講座を設け、第26次南極観察に招いた各分野の専門家が隊員らに南極の氷河、地質、生物などについて講義を行い、各分野間の意思疎通と交流強化が図られる。今 回観測隊に参加している医師や記者らも保健知識や記事の書き方、撮影技術などの授業を受け持つことになっている。「南極大学」は本当の意味で知識を学び、それぞれの考えを交流させ、雰 囲気を活発にするプラットフォームとなる。

 第26次南極観測隊は隊員251人で構成。袁隊長によると、科学調査スタッフや船員を含む全隊員の「南極大学」への参加を歓迎するとともに、各学習者の出席情況に応じて卒業証書が発行されるという。

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