2009年10月12日-10月16日
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中国 世界初、南極陸地の「景観図」を制作へ

2009年10月27日

 中国の南極観測チームが26日に明らかにしたところによると、中国の科学研究員は第26回南極観測期間中、世界初となる南極陸地の「景観図」作成に向け、南極地表の氷雪、岩石、土 壌のスペクトルを広範囲にわたって測量する。この「景観図」は今年年末に完成する見込み。「新華網」が26日に報道した。

 科学研究員は、「現在世界には様々な種類の南極地図があるものの、国または組織が制作し、南極全体の各種地物分布を精確に示す地図はまだ無い」と述べる。

 北京師範大学地球変動・地球システム科学研究院の程暁・副院長が中心となって制作する、南極の高解析度・リモートセンシング地物分類図は、南極における氷雪、岩、土壌、沼地、湖、氷 の割れ目の分布状況を初めて全面的に示すものとなる。

 この地図は米国から獲得した1073枚の衛星写真を利用しているため、同景観図の位置測定精度は15メートルに達する。これにより、人々の南極地理環境への認識は大きく高まるだろう。

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