2009年10月12日-10月16日
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中国の4Gが国際標準候補入り

2009年10月28日

 中国独自の知的財産権をもつ「TD-LTE-Advanced」が国際電気通信連合(ITU)の第4世代(4G)携帯電話の標準規格候補に選ばれた。工業情報化部はホームページで26日、I TUがドイツのドレスデンで行っている次世代移動通信(IMT-Advanced、4G)候補技術選考で、中国の「TD-LTE-Advanced」を含む6つの4G技術が候補技術として選ばれたと発表した。中 国はTD-LTE-Advancedが国際標準となるよう全力を尽くし、積極的に関連産業の発展を推進していく考えだ。中国経済網が27日伝えた。

 TD-LTE-Advanced(LTE-Advanced TDD方式)は中国がTD-SCDMAに続いて打ち出した、独自の知的財産権をもつ新世代移動通信技術で、T D-SCDMAの主要技術を採用しているが、帯域幅がより広く、ダウンロード速度が数十Mbpsに達し、より多くのデータ処理が可能となる。

 ITUは次に2種類の候補技術に対する分析評価と実験検証を行い、最終的には2010年10月に4Gの国際標準を決定する。

 かつて3Gの国際標準選考の際には、まず10種類の候補技術を選び、その中から5つを国際標準に承認。市場選択により、最終的にTD-SCDMA、WCDMA、C DMA2000の3つが主流技術として商用化を実現した。

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