2009年10月12日-10月16日
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国産ドキュメントフォーマットの産業化スタート

2009年10月30日

 金山、永中、方正、金格などオフィスソフトメーカーが28日、国産のドキュメントフォーマット標準「UOF」に関する技術交流プラットフォームを開通し、。無料で開発ツールが提供されるようになった。よ り多くの国内メーカーによって国産のドキュメント標準のアプリケーションが開発されることに期待がかかる。このアプリケーションによって国産ドキュメント標準の利用率を高め、マ イクロソフトのドキュメント標準に対抗したいところだ。アナリストは、国産オフィスソフトのドキュメント標準は産業化の第一歩となると分析する。新華社のウェブサイト「新華網」が29日伝えた。

 これまで長い間、オフィスソフトのドキュメントはマイクロソフトに独占されていた。しかも閉鎖的なため、他のオフィスソフトとの相互運用が難しく、国産ドキュメントは弱い立場にあり、中 国のオフィスソフトメーカーは生存の危機にさらされていた。

 ところが、国産ドキュメントが中国の国家標準に認定されると、競争の天秤は傾き始めた。これまで中国のドキュメント標準を支持して来た中国科学院の倪光南院士は記者に対し、「 マイクロソフト主導のドキュメント標準はまだ成熟しきっていない。しかも国産のドキュメントが国家標準になると、マイクロソフトを始めとする多国籍企業はUOFをサポートする意向を示した。こ れはUOFのチャンスだ。現在、国産のオフィスソフトはマイクロソフトよりもUOFを支持している」と話す。このことは、国産オフィスソフトがUOFフォーマット標準の産業化を頼りに成功すれば、マ イクロソフトのオフィスと伯仲することを意味する。

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