2009年11月09日-11月13日
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風力発電設備の潤滑油、国産化を実現

2009年11月11日

 10日に行われた「中国風力発電フォーラム」で明らかになったところによると、中国の民営企業・瀋陽奥吉娜化工有限公司が生産した、風力発電設備専用の潤滑油がこのほど、ドイツのシーメンス・フ レンダー社の認証を獲得した。これにより、風力発電機用潤滑油の国産化が実現したこととなる。新華社が10日に伝えた。

 同公司が生産した潤滑油は、重い負荷がかかり、極端な温度のもとで長期的に使用される風力発電ユニットのギアで使用することができ、風力発電機の多い中国の辺境地域・極寒地帯での使用にも適している。

 同公司は主に飛行機用、船舶用、軍用、車用、特殊工業用の潤滑油を生産している。フレンダー社は世界最大の風力発電ギアボックスメーカーであり、関連製品の技術認定には、国際的な権威性がある。

 中国エネルギー研究会エネルギー経済専門委員会の朱成章・副主任は「同製品がフレンダーの認証を得たことは、風力発電機用潤滑油の国産化が実現したことを意味し、同 分野がこれまで海外製品に独占されていた情況を打開することとなる」と述べる。

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