2009年11月09日-11月13日
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中国最大のメタンガスプロジェクト、発電に成功

2009年11月12日

 中国最大の家禽養殖場における2万立方メートルの山東民和メタンガスプロジェクトがこのほど、グリッド接続発电に成功した。こ のプロジェクトは中国が国連の気候変動枠組条約(UNFCCC)を推進するクリーン開発メカニズム(CDM)理事会に登録した最初の超大型メタンガスプロジェクトで、年間収益は630万元に達する。人 民網が10日伝えた。

 このメタンガスプロジェクトの買い手は世界銀行で、購買期限は10年。毎年処理される鶏糞18万トンから1095万立方メートルのメタンガスと25万トンの有機肥料が生産され、2 190万キロワット時の電気を発電し、6.7万トン分の二酸化炭素に相当する温室効果ガスが削減できる。

 中国ではこれまでに風力発電、水力発電、バイオマスエネルギー、ゴミの埋め立てなどの分野で652項目のCDM事業を登録、世界全体の34.8%にあたり、年間1.8億トン(世界全体の58.9%)の 排ガス削減に貢献する。そのうち、農業分野では3項目がCDM事業の登録に成功。湖北省恩施の農村におけるメタンガス利用が国内最初の一般向けメタンガス利用のCDM事業となった。

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