2009年11月16日-11月20日
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中国の原子力分野の人材、数は多いが質は低い

2009年11月20日

 「革新—原子力科学技術発展の尽きない源泉」をテーマにした中国原子力学会2009年学術年会が18日から20日にかけ、北京で行われた。44人のアカデミー会員を含む中国原子力工業、原子力基礎科学、原 子力応用技術などの分野で著名な専門家や教授、第一線の若手技術者ら1100人近くが原子力科学技術の革新と原子力技術産業の持続可能な発展などの話題をめぐって学術交流と討論を行った。人民網が19日伝えた。< /p>

 中国原子力学会の李冠興理事長は取材に対し、ここ数年、原子力発電や関連産業が急速に発展し、原子力科学技術の各学科の全面的な発展を促しているとし、と りわけ原子力の応用技術とその産業化の急速な発展が多くの雇用を創出し、大きな経済効果と社会効果をあげ、原子力応用技術と原子力医学、原子力農業などは影響力を持つ複合学科にまで発展していると話した。

 人材育成問題については、中国の原子力分野の若手の多くは中国が独自に育成した人材で、末端の人材でも世界先端レベルにあるものの、ここ数年は各大学が次々と原子力科学技術専攻を開設し、授 業の内容が時代の発展や学科の先端ではなく後れたものになってきている。このため中国の原子力分野の人材は数は多いが質は低いという現象が起きており、発展の早いこの分野の需要を満たすことができていない」と 述べた。

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