2009年11月23日-11月27日
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オープン3D-GISプラットフォームがまもなく公開

2009年11月25日

 国内で3D-GIS技術をリードする、中国科学院リモートセンシング応用研究所傘下の北京国遥新天地情報技術有限公司が2年余の歳月をかけて開発したオープン3D空間情報プラットフォーム「 EV-Globe 2.0」が12月3日、北京で正式に公開される。EV-Globe 2.0は国内初の上空と地上、水中の情報が一体となった大型3D空間情報プラットフォームで、2次開発や空間管理、イ ンタラクティブ・シミュレーション、技術サポートのオープン化という新たな特徴をもつ。このプラットフォーム技術は国の863技術と国家中小企業創新基金のサポートを受けている。EV-Globe 2.0の公開に伴い、「3D空間情報プラットフォーム技術自主革新フォーラム」の開催も予定されている。中国網が24日伝えた。

 この2年、中国はデジタル都市建設に力を入れ、3D空間情報技術が政府管理、国土、教育、公共サービス、緊急管理など多くの分野に急速に浸透、EV-Globe 2.0を代表とする数多くの3D-GISプラットフォームが誕生した。

 3D-GISは従来の2D-GISに比べて客観的な世界の表現がより実物に近くなり、立体造形技術によって地理空間現象が表示され、空間対象間の平面関係だけでなく、垂直関係も映し出せるようになった。こ のほか空間対象に対し3D空間での分析と操作が行えるのも3D-GIS特有の機能。CADや他の科学計算可視化ソフトとは違い、複雑な空間対象を管理する能力や空間分析する独特の能力を備えている。このため、3 D-GISは今後各業界から注目を集めるだろう。

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