2009年12月14日-12月18日
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「ナノテクノロジー統計科学連合実験室」が北京に設立

2009年12月15日

 国家ナノメートル科学センターと中国科学院数学システム科学研究院は13日、「ナノテクノロジー統計科学連合実験室」を北京に共同で設立した。米 国立工学アカデミーのアカデミー会員でジョージア工科大学教授の呉建福(Jeff Wu)氏は、米国で「ナノテクノロジーと統計科学」の学術シンポジウムを何度も主催してきたが、「ナノテクノロジー」と「 統計科学」関連の連合実験室が設立されるのは世界でも革新的なことだと紹介する。連合実験室の設立によって数学と統計科学の理論研究とナノテクノロジーの実験研究に携わる研究者が密に協力・交 流できる学術プラットフォームが提供される。科学時報が15日伝えた。

 ナノテクノロジー統計科学連合実験室は学科にとらわれない交流プラットフォーム構築を目指し、統計科学を利用した数学方法や模型、原理を奨励、尺度を越えた、定 量化した研究による不確定性の影響要因や規則を割り出し、ナノメートル科学の発展やナノテクノロジーの応用に統計科学の手法を提供する。

 連合実験室学術委員会の主任は中国科学院の白春礼常務副院長、海外主任は米国立工学アカデミーの呉建福教授が担当する。双方から多くの研究者が参加し、国 内外から同分野の専門家を招聘して共同研究を行うとともに、幅広く学術交流や人材育成を展開していく。

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