2009年12月14日-12月18日
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全国初、積雪量を超音波で自動観測へ 雪害警報などに活用

2009年12月15日

 全国初の超音波積雪深自動測定観測基地がこのほど、河北省平山県にある気象局観測場に完成し、運用が始まった。積雪観測が人工観測から自動観測への新しい時代に入った。科学時報が15日伝えた。

 超音波積雪深計は、地面に積もった雪の深さを自動的に割り出すもので、リアルタイムで正確な測量を行い、安定性が高いという特徴がある。測 量した積雪深データは有線方式或いは無線方式で気象サービスセンターに送信され、分単位の報告が可能となった。平山気象台では降雪量の正確な観測を行い、固体(液体)の 降水量と積雪深度がリアルタイムで連続的に自動観測できるようになったことで、交通警報や農業雪害警報といった方面で全面的かつ信頼性のある情報を迅速に提供できるようになった。

 超音波積雪深自動観測システムは、中国気象局総合観測司が実施する「北京・天津・河北固体降水自動観測プロジェクト」の一環。同プロジェクトの範囲は北京の4カ所、天津の8カ所、河 北省の22カ所におよび、各気象台に全天候型降水センサーと超音波積雪深自動観測システムの設置が盛り込まれている。

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