2009年12月14日-12月18日
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浙江省 三門原子力発電所の2号ユニットが起工

2009年12月16日

 浙江省三門原子力発電所2号ユニットの原子力島(ニュークリア・アイランド)の建設が15日にスタートした。中国が米国の第3世代炉・AP1000型炉(加圧水型炉=PWR)技術を導入し、浙 江省三門と山東省海陽で建設予定の原子力発電ユニット4基のうち、同ユニットは第3基目となる。このことは、中国の第3世代原子力発電自主化委託プロジェクトが着実に前進していることを表す。新 華網が15日に伝えた。

 中国核工業集団公司の余剣鋒・副総経理は起工式典で、「三門プロジェクトでは、AP1000技術が初めて実践されることとなる。建設においては、様々な困難や試練は免れないだろう。今後とも、原 子力の安全管理を強化し、原子力安全に関する文化建設を強化し、安全レベルと管理能力を絶えず向上させ、原子力発電建設の品質を保証していく」と述べた。

 三門原子力発電プロジェクトは、国務院が2004年7月21日に認可し、実施された初の原子力発電自主化委託プロジェクトで、浙江省三門県健跳鎮の猫頭山半島に位置し、3方を海に囲まれている。プ ロジェクトは3期に分かれ、125万キロワット級AP1000型原子力発電ユニット6基を建設する。同プロジェクトを通して、最終的には中国が自主設計、自主建設、自主管理、自 主運営を行うAP1000型原子力発電ステーションという目標を実現する。

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