2010年01月04日-01月08日
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嫦娥2号、6大技術の難題が解決

2010年01月14日

 中国月探査計画の呉偉仁総設計師はこのほど、月探査衛星「嫦娥2号」が鍵となる6大技術の難題を克服し、現在組立てテストを行っていることを明らかにした。嫦娥2号は今年末に打ち上げられ、地 球を周回することなく、直接40万キロメートルの軌道に入る。このため、より高いロケット推力とロケットの軌道突入精度が要求される。中国網が14日伝えた。

 嫦娥2号は中国の月探査第2プロジェクトの先行衛星で、嫦娥3号の着陸地点の高精度な画像を撮影するという非常に重要な任務を担っている。このため、月 周回飛行の軌道高度が嫦娥1号の200キロメートルから100キロメートルに下げられ、解像度が10メートルのCCDカメラも搭載された。

 このほかにバンドモニタリング実験や直接軌道に突入する技術の検証などいくつかの重要な任務を担っているが、すでにXバンドモニタリングや月周回飛行軌道コントロール、深宇宙モニタリング通信、高 解像度立体カメラなど6つの鍵となる技術の難題が解決したという。

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