2010年01月11日-01月15日
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ウィーンの専門家ら、「パンダ語」を解読

2010年01月20日

 ウィーン動物園では現在、中国とオーストリアの科学研究協力合意に基づき、四川省臥竜出身のパンダが飼育されている。オーストリアの専門家が、パンダの鳴き声の録音と周波数スペクトル分析を通じて、▽ 食べ物を探す▽喜ぶ▽友達を呼ぶ▽発情--など、様々なシーンにおける「パンダ語」を研究したところ、パンダには少なくとも13種類の異なる鳴き声があることが分かった。「パンダ語」を解読することにより、将 来パンダの「言葉」を理解できるようになるかもしれない。中国網が20日に伝えた。

 四川省のパンダ「竜徽」と「陽陽」は、2002年からウィーン動物園で飼育されており、2007年には子どもの「福竜」が生まれている。

 専門家らは、「福竜」が生まれたばかりのころの、母親「陽陽」との交流の様子を含め、パンダの鳴き声を数年間、数千回にわたって記録した。また、ビデオを使って、パンダの朝6時から9時、夜 11時から夜中1時の間の主な活動を記録した。

 パンダの鳴き声は複雑なため、専門家らは研究に周波数スペクトル分析方法を取り入れ、それぞれの鳴き声と行為を照らし合わせて、鳴き声が表す行為、求愛、感情など生物学的意義を分析した。研究により、パ ンダは誕生後すぐに鳴き声を発することができ、子どもの情緒は母親からの影響が大きいことがわかった。また、同じ熊科でも、レッサーパンダとジャイアントパンダの赤ちゃんの哺乳時の鳴き声は違うこともわかった。

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