2010年01月11日-01月15日
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中国初、知的所有権をもつディスプレイ生産ラインで量産実現

2010年01月22日

 中国初の、知的所有権を持つ42インチ以上のフラットテレビディスプレイ生産ライン「長虹虹欧PDP(プラズマディスプレイパネル)プロジェクト」でこのほど、量産が実現された。このことは、中 国のカラーテレビ産業に新たなエコ産業システムを形成し、「Made in China」から「Created in China(中国で開発)」への変化を推進するために重大な産業的意義を持つという。中 新網が21日に伝えた。

 同プロジェクトは核心技術の知的所有権を持つ国内初のPDP生産ラインで、一期工事での投資総額は6億7500万元に上った。次世代量産技術である、1 枚のガラス基板から42インチPDPを8枚生産できる8面取りの生産ラインを採用し、年間生産枚数は216万枚(42インチ換算)に上る。1カ月の良品率は80%以上、1日あたりの最高良品率は91.21%。

 プロジェクトは07年4月に起工して以来、四川大地震、金融危機など様々な困難を乗り越え、3年間をかけて今年1月に量産を実現した。

 同プロジェクトは3期に分けて工事が行われ、投資総額は20億ドル以上、年間600万枚のPDP生産能力を形成する計画だ。完成すれば市場シェア率は17%に達し、世界プラズマ産業のトップ3となる予定。

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