2010年01月18日-01月22日
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上海、崇明島を世界レベルの生態環境島に

2010年01月25日

 上海市政府はこのほど行った記者会見で、崇明島を生態環境に配慮した島にすることを目指した「崇明生態島建設綱要(2010-2020)」を発表した。同綱要は生態環境の各種指標を重視するとともに、経済・社会の指標も重視し、崇明島が経済社会発展計画などを制定する余地を残している。「科技日報」が25日伝えた。

 崇明島は3つの島からなり、総面積は1411平方キロメートル、人口は約70万人。崇明生態島建設計画では、この生態島を上海の今後の発展の備蓄エリアと位置づけ、▽低炭素コミュニティの建設▽低炭素農業の発展▽新しい観光発展モデルの探求、の3点から低炭素社会の実現に向けた実践に取り組む予定だ。

 同市科学技術委員会の陸暁春副主任によると、市政府の活動計画に基づき、同委は2008年3月に連合課題研究チームを率先的に立ち上げた。同チームは世界レベルの生態環境島建設という大きな目標に向けて、持続可能な発展や生態建設をめぐる国際機関や先進国の理論・応用をふまえ、崇明島の発展状況に基づいて、同島を世界レベルの生態環境島にするための初歩的な理論的枠組みを構築した。

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