世界一流レベルの長距離高速鉄道、「鄭西(鄭州-西安)高速鉄道」が6日より運行をスタートした。陥没の起こりやすい黄土地域に大規模な高速鉄道を敷設したのは世界初となり、工事・建 設プロセスにおいては、黄土での高速鉄道敷設における様々な難題を解決した。新華網が6日に伝えた。
鄭西高速鉄道は、全長505キロメートルのうち、80%の区間が黄土地域に位置する。全線を通して地質が複雑なため、路床・橋・トンネルなどの建設はどれも難易度が高かった。科 学技術スタッフと建設スタッフは新たな工事方法を通じて、黄土の陥没しやすさを克服、基盤の強度を高め、路床工事の質を確保した。
鄭西高速鉄道は、橋梁部分が137カ所、312キロに上る。工事ではバスケットハンドル型アーチ、V字型橋脚、地震エリア大スパンアーチなどの方式を取り入れたほか、崩 れやすい黄土地層に適した新しいドリル杭工法を開発。杭の長さを短縮し、支柱を強化し、工事後の地盤沈下を減少させるなど、同分野における国内の空白を埋めた。
同鉄道のトンネル部分は38カ所、78.2キロメートルに上る。ほとんどのトンネルは新旧黄土地層に位置する。双方通行のトンネルのため、断面が大きく、工事の難易度が高かった。中 でも最も難易度が高かったのが、秦東トンネルだ。
全長7686メートルの秦東トンネルは、陝西省潼関にあり、鉄道全体の要となる工事だった。断面の最大面積は164平方メートルに達し、世界で最も断面面積の大きい黄土トンネルであるとともに、中 国特有の高原地質トンネルでもある。