「IEEE（電気・電子技術者協会）ニューラルネットワーク論文誌」の編集長に１月１日、中国科学院自動化研究所の劉徳栄研究員が就任した。科学時報が5日伝えた。
前任からの引き継ぎは昨年9月から4カ月かけて行われた。定期刊行誌の編集長という仕事に対し、事前に十分心の準備をしていた、という劉氏。日常の仕事と生活にも大して影響はないが、少 数だが著者の一部が投稿拒絶通知を受け取ってからも再度審査を求める手紙を送ってくるという。「こういった著者への説明に多くの時間を割くことになるとは思わなかった」。劉 氏は1月26日に科学時報の記者に送ってきたメールでこう振り返っている。
編集長の任期は6年。この間、本職の研究活動と両立させなければならない。とはいえ、多くのトップクラスの科学者と競い、最終的に選ばれたということは、研究者の経歴に花を添えることになるだろう。劉 氏が所属する自動化研究所複雑系・智能科学重点研究室からは今年、副所長の王飛躍氏も同時にIEEE傘下の定期刊行誌の編集長に就任した。同 じ実験室の研究員2人が同時に国際的な定期刊行誌の編集長に抜擢されたことは、自動化研究所をはじめ、中国科学院や中国智能研究分野にとっても誇り高く、中 国科学研究院の所属する国際学術界の影響力拡大に向け積極的な役割を果たすことになる。